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未開封のキャットフードの賞味期限と開封後の賞味期限

賞味期限とは、食品が未開封の状態で安全で美味しく食べられる期間のことです。

キャットフードにも人間の食べ物と同じように、必ずパッケージに賞味期限が記載されています。

ドライタイプのキャットフードの賞味期限は、一般的に1~2年です。

一方、缶入りのウェットタイプのキャットフードの賞味期限は3年、パウチ入りのウェットタイプのキャットフードの賞味期限は2年が一般的です。

未開封であれば、しばらくは安全でおいしい賞味期限です。しかし、開封した場合は、できるだけ早く食べきらないと、風味が徐々に落ちていきます。

 

開封後の賞味期限は、ドライキャットフードは約1カ月、ウェットキャットフードは冷蔵庫で保管し、1日以上経過したら廃棄してください。

 

猫は食べ物のにおいに敏感なので、風味が落ちた食べ物は食べたがりません。新鮮なものを好みます。

そのため、飼い主は十分な賞味期限(新鮮さ)のあるフードを入手し、正しく保存して猫に食べさせる必要があります。

今回は、未開封の賞味期限と、開封後の賞味期限に関する注意点をまとめます。

目次

キャットフードの賞味期限の確認方法について

賞味期限を記載する場所や方法は、メーカーによってさまざまです。

一般的には、パケット裏面の上部または下部に記載されていることが多いです。

 

以下、実際のパケットを示しながら、5社について説明します。

モグニャン

賞味期限は、パッケージ裏面の右下に記載されています。

「BBD21/05/19」は2019年5月21日が賞味期限です。BBDは「best-by date」の略で、賞味期限を意味します。実際には、次のようになります。

 

ロイヤルカナン

ロイヤルカナンの賞味期限は、パッケージ裏面中央下部に記載されています。

左上に賞味期限の目安があり、確認しやすくなっています。2018年12月4日が賞味期限になります。実際の日付は以下の通りです。

 

ヒルズコルゲート

ヒルズコルゲートの賞味期限の位置は、パッケージ裏面の中央下部にあります。

他のペットフードとは異なり、ラベルに日付はなく、月/年だけが記載されており、2018年11月が賞味期限となります。実際の賞味期限は以下の通りです。

 

アカナ

アカナの賞味期限は、パッケージ裏面の中央上部に記載されています。

「BB 05 SEP 2018」の場合、賞味期限は2018年9月5日です。

モグニャンは、BBDが賞味期限でしたが、メーカーによってはBBで表示する場合もあります。実際には、以下のようになります。

 

ピュリナーワン

ピュリナーワンの有効期限は、パッケージ裏面の左上に表示されています。

賞味期限のすぐ下に表示され、読みやすくなっています。ヒルズ・コルゲートのラベルと同様に、日付は記載されていません。実際の日付は以下の通りです。

 

5社の賞味期限表示は、年/月表示のもの、年/月/日まで表示のものなど、各社で特徴があります。

海外輸入のアカナやモグニャンは、BBDやBBの前に日付が入っています。

賞味期限の特徴を理解しておきましょう。

 

店頭で購入する際は、賞味期限を確認し、賞味期限まで余裕のあるものを購入するようにしましょう。

未開封のキャットフードの賞味期限

各メーカーの未開封のキャットフードには、風味の劣化を抑えるために酸化防止剤などが含まれています。

しかし、時間の経過とともに風味が徐々に劣化していくことは避けられません。

未開封のキャットフードを正しく保管し、風味の劣化をできるだけ防ぐことが大切です。

 

キャットフードの保管には、次の3つの注意が必要です。

直射日光を避け、温度変化の少ない場所に保管する。

通常、どんな食品でも直射日光の当たる場所には置いてはいけません。キャットフードも同様です。

未開封であっても、直射日光によってパッケージ内の温度が上下してしまうことがあります。

温度差が大きいとキャットフードは酸化してしまいます。風通しのよい日陰で保管してください。

湿気の少ない場所に保管する

キャットフードを冷蔵庫で保管することは適していません。一見、冷蔵庫の方が温度が低いので鮮度を保ちやすいと思われるかもしれません。

しかし、冷蔵庫で保管していたドライフードを室内に出すと、冷蔵庫と室内の温度差により、キャットフードのパッケージの内側に水滴が付きます。

 

ドライフードは水分含有量が10%以下で作られていますが、水滴がつくと湿ってカビが発生しやすくなります。

猫は通常、カビが生えたキャットフードを食べることはないでしょう。また、飼い主も愛猫の健康を考えると、カビの生えたフードは与えたくないものです。

 

湿気を避けるために、除湿器を使用することもあります。ちなみに、我が家では開封後のキャットフードを除湿機付きのフードストッカーで保管しています。

除湿剤がついていることで開封後のキャットフードを新鮮に保つことができます。

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まとめ買いはしない

猫が食べる量は、ある程度把握することができます。災害時に備えても、キャットフードは2~3カ月分を目安にストックしておくとよいでしょう。

日本国内で製造されたキャットフードは、出来立ての状態で流通しています。一方、製造工場が海外にあるキャットフードは、船便で輸送されるため、日本に到着するまでに約4カ月かかります。その後、問屋さんや小売店さんに流通するまでにさらに時間がかかります。

海外の製造工場で作られたキャットフードが手元に届くまでの時間を考えると、製造から半年程度は経過しているのが普通です。まとめ買いをしすぎると、賞味期限が切れてしまうこともあります。

人間の嗅覚に比べ、猫は何万倍、何十万倍も優れていて、風味の違いにもかなり敏感です。また、こだわりが強く、好き嫌いがはっきりしています。そのため、賞味期限切れのキャットフードを食べないこともあります。

「猫が喜んで食べてくれるものを与えたい」と思うのであれば、まとめ買いはせず、新しいキャットフードをこまめに購入するのがよいでしょう。

開封後の消費期限

ほとんどのキャットフードには酸化防止剤が含まれています。

しかし、酸化防止剤の役割は、フードの酸化とその風味の喪失を遅らせることであり、酸化を完全に防止することではありません。

そのため、キャットフードを開封してしまうと、空気に触れることで風味が損なわれてしまいます。なるべく早く食べきるようにしましょう。

 

ただし、キャットフードのドライタイプとウェットタイプでは、それぞれ開封後の食べきるまでの期間や保存方法に違いがあります。

その違いを以下にまとめました。

ドライキャットフードの場合

ドライタイプのキャットフードは開封したら、1ヶ月以内に食べきるのが目安です。キャットフードの標準的なサイズは、1.5~2kgのものが多いです。

例えば、体重5kgの猫に1日60gのドライタイプのキャットフードを与えた場合、1ヵ月でどれくらいの量が必要でしょうか。

この場合、1ヵ月で1,800gとなります。

1日に与える量は猫の体重によって異なるので、以下に例を示します。

体重4kgの猫の場合:50g(1日あたり)×30日=1500g

体重5kgの猫:60g(1日あたり)×30日=1800g

体重6kgの猫の場合。70g(1日あたり)×30日=2100g

1日の消費量は猫の大きさによって異なりますが、1.5~2kgの標準サイズを購入すれば、1ヶ月で食べきることができます。

標準サイズを購入することで、愛猫はいつも新鮮なキャットフードを食べることができます。

ウェットキャットフードの場合

ドライタイプのキャットフードは、開封後1ヶ月程度で食べきるのが理想的です。

では、ウェットタイプのキャットフードはどれくらいの期間保存できるのでしょうか?

各メーカーに詳しく確認したところ、共通の答えが見つかりました。

以下、タイプ別にまとめてみました。

パウチタイプ

パウチに入ったウェットフードは以下のとおりです。

パウチが100グラムだとしたら、最初は半分の50グラムを与えます

パウチを開封して、猫にはじめに与える時は、半分の50グラムを与えます。

また、その50グラムは30分以内に与えるようにしましょう。

ウェットタイプは約75パーセントの水を含んでいます。時間が経って表面が乾いてしまうと、風味が損なわれ、猫が食べなくなってしまうからです。

 

もし、猫がウェットフードを残してしまった場合は、食べきれなかったものとして廃棄してください。

その次与える時は、与える量を30グラム量に減らし、猫が食べ切れる量に合わせて無駄をなくすようにしてみてください。

パウチに残ったフードのついて

ウェットフードは生ものですので、開封後は必ず冷蔵庫で保存してください。

ウェットフードを常温で放置すると、酸化が始まります。酸化したフードには細菌が繁殖し、それを食べた猫が嘔吐や下痢をすることがあります。

ウェットフードには脂肪が含まれており、脂肪の酸化は、猫の健康を害する可能性があるので、十分に注意しましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、開口部をラップで保護するか、ナイロン袋に入れ、乾燥を防いでください。乾燥はウェットフードの大敵で、風味が損なわれることがあります。

缶タイプ

缶に入ったウェットフードは以下のとおりです。

缶が100グラムだとしたら、最初は半分の50グラムを与えます

気をつける点は、パウチタイプと同様になります。

 

缶に残ったフードについて

缶に入ったウェットフードは、ガラスや陶器、プラスチックの容器に移し変えて冷蔵庫で保存しましょう。

フタ付きのガラス容器に入れ冷蔵庫で保存します。

缶詰を開封した後は密閉できないため、空気にさらされたり、微生物が繁殖したりします。また、缶の内側に指が触れてうっかりケガすることもあるため気をつけましょう。

賞味期限の訳ありキャットフード

キャットフードの購入方法には、お店で購入する方法と、ネットで購入する方法があります。その際、気をつけたいのが訳ありのキャットフードです。

 

訳ありのキャットフードとは、賞味期限が近いキャットフードのことです。

どのくらい近いかは、お店によって違います。賞味期限が6ヶ月で近いと表示されている場合もあれば、3ヶ月で近いと表示されている場合もあります。ショップが訳あり商品を販売する場合、以下のように別コーナーを設けています。

賞味期限を確認したところ、残り3ヶ月でした。

また、インターネットで訳ありキャットフードを確認したところ、すでに賞味期限が切れているにもかかわらず、「賞味期限間近」と表示されていることがありました。

賞味期限が近づいているキャットフードは、猫に与えても問題ありません。ただし、開封後は1ヶ月以内に食べきるのが望ましいので、賞味期限を確認し、残り3週間を切ったキャットフードは購入しないほうがよいでしょう。

まとめ

賞味期限とは、食べ物が美味しく食べられる期限のことです。すべてのキャットフードには、賞味期限が表示されています。賞味期限の表示方法や位置はメーカーによって異なりますが、各社の特徴を理解すれば、賞味期限を見ることは容易です。

猫は味よりも匂いで食べ物を判断します。賞味期限切れの食べ物には敏感で、食べないこともあります。賞味期限内の新鮮なキャットフードを与えることは、猫の食べる喜びと健康につながります。

賞味期限を守っていても、保存状態が悪いとキャットフードが劣化してしまうことがあります。直射日光や湿気を避けて涼しい場所で保管し、まとめ買いのしすぎに注意しましょう。

キャットフードを開封したら、ドライキャットフードは1ヶ月以内に食べきるようにしましょう。ウェットキャットフードは1日以内にお召し上がりください。

キャットフードには酸化防止剤が含まれていますが、これは酸化を止めるものではなく、酸化を遅らせるだけです。酸化したキャットフードを食べると、猫の健康が損なわれる可能性があります。飼い主は、新鮮なキャットフードを選び、正しく保存することで、愛猫の健康を守ることができます。

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