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猫の記憶力は良いの、悪いの!?

猫の記憶力は良いの?

猫を研究するのは困難だ、という話をよく聞きます。

猫は自由で気まぐれな性格で、実験にのってくれないためだそうです。

 

チンパンジーや犬、イルカなど、人間に従順な動物では知能や認知力に関する研究が進んでいますが、猫に関しては、ずいぶんと研究者をてこずらせているようです。

そんな、ミステリアスな猫ちゃんの記憶力について、数少ない研究結果や経験則にのっとりまとめてみました。

実は、猫は「音の記憶」が優れている!

猫の五感で最も優れているのは聴覚です。犬の2倍、人間の4倍ほどあります。

感度が良い聴力で記憶された音の記憶はかなり優れているようです。

例えば、いつも食べている缶詰を開ける音を聞いたとき、猫はまっしぐらに近寄ってきます。

大好きな飼い主の足音が聞こえただけで、飼い主が玄関のドアをあける前からお出迎いのスタンバイをしてくくれます。

音での反応例

目覚まし時計の音 → 飼い主と一緒におきる(エサがもらえる喜び)
玄関のチャイムの音 → 部外者が来たと警戒(低い唸り声をあげて隠れる)
缶詰を開ける音 → 気がついたら足元に近づいている
ビニール袋の音 → 好奇心で近寄ってくる(買い物袋の中を覗く)
おもちゃの鈴の音 → 遊びモードに変換

上記以外にも、それぞれの猫によっての音への反応例は沢山あるのではないでしょうか。

もし、物まねが上手な方は、猫が反応する音を真似ることで猫ちゃんを自由自在に操れるかもしれません。

猫の飼い主への記憶は?

猫は飼い主のことを把握し、おおよそ2年ほどは記憶しているようです。

ただ、猫の記憶は「思い出」と比例しますので、お互いに深い愛情や信頼関係の絆がある場合には長く記憶されますが、そこまでの深い愛情や信頼関係がない場合は、短期間で記憶から薄れてしまうそうです。

良い記憶ばかりではなく、飼い主から叩かれたり不快感や危険を感じた場合、その悪い思い出に比例して、悪い記憶が残ってしまいます。

悪さをしたときに頭を叩くと、次から人間の手が頭の上に来ると条件反射的に目を閉じ防御の表情になります。

しつけとは言え、猫は叱られている意味を理解できませんので、ただ単位暴力を受けたという強い不快の気持ちの記憶が長く残ってしまします。

他人の猫の頭をなでる時に猫が目を閉じ葉を食いしばるように叩かれることに耐える姿勢を見ると、心が痛みます。

くれぐれも、しつけの一環での暴力は避けましょう!

猫は、上述した通り、音に対する記憶が優れています。

悪いことをしそうなときの音を決めておくとしつけには効果的です。

手をたたく、指を鳴らす、口笛を吹く、低い声で唸る、いつも同じ音で叱ると、これはいけないことなのだと理解するようになります。

猫はなぜ芸を覚えない?

猫は決して記憶力が悪くて芸を覚えないのではありません。

猫社会は単独で行動するフラットな社会ですので、犬ほどにしっかりとした上下関係が存在しません。

猫は自由気ままに、相手のご機嫌を伺ったりせずに生きています。

一方、犬は、バリバリの上下関係で、自分よりランクが上の犬や飼い主に従順です。

犬が、お手やおかわり、待てやお座り、といった芸を身につけるのは、リーダーへの従順な姿勢の表れです。

リーダーの言うことに対しては逆らえないのです。

リーダーが喜んでくれるなら、何でもやりますよ、の精神です。

会社に従順であったサラリーマン主体の社会から、自分本位で生きる働き方改革世代。

フリーランスなどが多い時代になってきいるのと、猫ブームはどこか相通じるものがあるのかもしれません。

そうです、時代は猫型人間なのです!

母猫や兄弟猫のことは覚えているの

猫が母親や兄弟猫のことを覚えているのかは、気になる点です。

これは、どの時期まで一緒に暮らしたかによります。

猫の記憶は生後4か月~半年ごろから刻まれます。

母親や兄弟猫とこの記憶が始まる前にお別れしている場合、残念ながら記憶は残っていないようです。

記憶が刻まれはじめた後も、しばらく一緒に過ごした場合、母親や兄弟猫について、しばらくの間、記憶されます。

長くても2年ほど。10年ぶりに涙のご対面、といった感動的な再会は期待できないようです。

まとめ

猫の記憶は「思い出」を伴って残されます。

良い思い出、楽しい思い出、安心できる思い出など、猫が幸せに暮らせる思い出の記憶もありますし、悪い思い出、怖い思い出などもあります。

猫に沢山の良い記憶を残してもらうためには、猫にとって幸せとなる思い出をたくさん作ってあげることです。

そうすることで飼い主にも幸せな思い出(記憶)が刻まれるのです。

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