猫が前足を交互に伸ばしたり、手を開いたり閉じたり、まるでマッサージするかのように”もみもみ”する行動はとてもかわいいですよね。
もみもみ中は猫ちゃんもリラックスして幸せそうな顔つきになっていますが、このもみもみにはどんな理由があるのでしょうか。
猫がもみもみする理由の原点は?
もみもみの原点は子猫時代によるものです。
生後間もなく、赤ちゃん猫は母親の母乳によって育ちますが、もみもみマッサージは母親の乳腺をもみもみしおっぱいの出をよくするためなのです。
すくすく育つための(少しでも多くの母乳を飲むため)本能的な行動だったのです。
大人になってももみもみするのは
飼い主のことを母親と思っている場合や(嬉しいですね♪)、母親のぬくもりや愛情を思い出しているようです。
猫は「思い出」を長く記憶しますので、幼少時代の良い思い出の名残なのでしょう。
飼い始めて、このもみもみ行動が見られたら、飼い主に対しての信頼関係や愛着度、住んでいる家でリラックスできた目安になります。
もみもみをあまりしない猫
もみもみをあまりしない猫は、子猫の時に親猫の愛情をあまり受けれなかったのでは、と心配にもなりますが、実は反対の場合が多いのです。
生後3か月あたりから、子猫は歯がはえてきますので、母乳を飲む際に歯が当たって母親が痛がることがあります。
離乳のはじまりです。母親は次第に歯が当たる痛みから、母乳を要求してくる子猫へ拒否反応を示したり、時には威嚇もします。このように、きちんと離乳ができた場合には、もみもみをしない猫ちゃんが多いようです。
性別によっても差があります。
オスに比べてメスの猫ちゃんの方がもみもみ率は高いようです。
雄猫は、やはり「強くなければ」という、意識が強いのでしょうか。
もみもみ時の注意点
もみもみで手を開いたときに爪も全開に立てる猫ちゃんがいます。
もみもみの仕草はとてもかわいいのですが、飼い主の膝の上などで行われると、爪が刺さって激痛が走ります。
もみもみは可愛いし邪魔したくないけど、激痛が、という葛藤に悩まされます。
もみもみを衣服や布団でする猫ちゃんも多くみられます。
部屋着であればさほど問題になりませんが、外出時にも使う普段着などにされると、途端にほつれたり伝線したり服が傷んでしまいます。
解決策としては、小まめに爪を切ること。
これしかありません。
もみもみ行動を制限するのはあまりにも可哀そうすぎますから。
もみもみのことを英語でいうと
「kneading」と言います。kneadは「もむ、こねる」といった意味です。
もみもみ動画が大好きな方は、「cat kneading」で検索すると、海外のもみもみ動画も沢山楽しめるのではないでしょうか♬