猫の飼い主にとって、飼い猫とコミュニケーションは希望的観測と半信半疑が行ったり来たりの確信が持てないものではないでしょうか。
名前を呼んだら小走りで猫が近づいてきた時の幸福感は何物にも代えられません。
一方で、ごはんの時間に名前をいくら読んでもそっぽを向いているときの落胆といったら、どん底の気分です。
飼い主は常に一喜一憂させられながらこう思うのではないでしょか。
『猫は、人間の言葉を理解しているの?』
80語から90語は理解している説
一説によると、猫は人間の言葉の80から90程度の単語を理解していると言われています。
たしかに自分の名前を呼ばれると近づいてくる場合が多いし、「ごはん」というと喜んでいつもの餌の場所へ先回りしたりします。
いたずらをしているときに「ダメ!」とか「コラ!」としかると、やばそうな顔をしてこちらの機嫌を伺ったりもします。
メラビアンの法則
メラビアンの法則というのがあるのですが、これは人間同士のコミュニケーションにおいて、相手に与える情報の割合を下記のように数値化したものです。
- 言語情報(話の内容など):7%
- 聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%
- 視覚情報(見た目など):55%
言葉がしっかりと話せる人間同士でも、なんと言葉を使っての情報は7%!!
聴覚情報が38%、視覚情報が最も多く55%と、圧倒的に言葉での情報伝達を上回っています。驚きです!
このデーターは多くの猫の飼い主にとって希望の光となりうるのではないでしょうか。
猫とのコミュニケ―ションで大切なこと
猫とのコミュニケーションにこの法則がどこまで当てはまるかは未知数な部分はありますが、見た目やジェスチャー(視覚情報)や声のトーン(聴覚情報)でのコミュニケーションで十分意思の疎通が可能であるという期待感をあげてくれます。
技術の進歩とともに
近未来的には、猫の脳科学研究が進歩し、鳴き声は発するときの脳波を読み解くことで、猫の鳴き声の意味を今よりも正確に解明する時代がやってくるかもしれません。
スマートフォンが進化し、「Hey、Siri、猫との翻訳お願い」みたいなアプリやツールが出現するかもしれません。
猫とのコミュニケーションの研究や翻訳ツールの開発が進めば、猫の言葉の理解は大幅に進むと予測されます。
しかし、その進歩は良い面もありますが、時には、あなたに求愛してくるかもしれませんし、餌への不満をぶちまけてくるかもしれません。
予期もしていなかった人間と猫の関係が生まれるかもしれません。
同性愛での結婚も今では珍しくなくなってきましたが、人間と猫のカップルなどが「人間と猫の結婚を認めろ!」といった猫連れのデモ行進が起こるかもしれません。
猫に好かれるためには
メラビアンの法則を猫に当てはまると仮定すれば、どうすれば猫に好かれるかも見えてきます。
まずは、視覚的な効果をあげることです。
これは「猫の着ぐるみ」を着るが最も良い印象につながるかもしれませんが、巨大な怪物と勘違いされると逆効果です。
猫の目線の高さまで顔を近づけて話しかけてあげるとよいと思います。
次に、声のトーン。
優しく温和な響きがいいですよね。そして、猫の鳴き声に近い方が親近感を得ることができるはずです。